ウインドサーフィンでプレーニングしたあとに更にスピードを上げるためにはどうすればいいのか?
自分が計測した過去最高速は時速52キロ。
目指せ60キロ!
そのためにはとにかくセイルを、風とボードに対して最適な位置に置くことだと自分は考えています。
風の向きも強さも一定だったと仮定します。
でも、スピードが変化した時に変わるものがウインドサーフィンには2つあります。
1つ目は、ウインドサーフィンが走るのに使っている風(見かけの風)の向き。
2つ目は、ボードの水中側面抵抗中心の位置。
見かけの風の向きは、スピードが上がれば上がるほど、進行方向側へ振れていきます。
ボードの水中側面抵抗中心は、スピードが上がれば上がるほど、ボードの後方へ下がってきます。
プレーニングのスピードが上がれば上がるほどセイルが閉じてきて、ボードの後方へのアフターレイキが強まるのはこのためです。
スピードを上げるためには、その瞬間瞬間のセイルの位置を最適な位置にする事が大事だと自分は考えます。
風がキレイに流れる角度 & 水中側面抵抗中心の真上に風圧中心
この2つにより最適なセイルの位置が決まります。
よくありがちな間違いは、上の写真のような形を走り出したらいきなり真似すること。
上の写真はトッププロがスピードに乗ったときの写真です。
スピードが出ていないのにいきなりこの形にするということは、セイル角度は閉じすぎで、アフターレイキもしすぎということになります。
ましてや、自分のトップスピード程度ではまだここまでの形になることはないのかもしれません。
瞬間瞬間のセイルの位置を最適にするということはどういうことか。
セイルを風が流れる正しい角度と水中側面抵抗中心に合わせる
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スピードが上がる
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スピードが上がって向きが振れた見かけの風の分だけセイルを閉じて、下がった水中側面抵抗中心の分だけセイルを下げる
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スピードが上がる
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スピードが上がって向きが振れた見かけの風の分だけセイルを閉じて、下がった水中側面抵抗中心の分だけセイルを下げる
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スピードが上がる
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スピードが上がって向きが振れた見かけの風の分だけセイルを閉じて、下がった水中側面抵抗中心の分だけセイルを下げる
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スピードが上がる
この流れをずっと繰り返すこと。
最終的に写真のような形にたどり着くということになります。
セイルを必要以上に閉じることは、スピードを殺します。
風がセイルに溜まってしまえば、単純に風下に引っ張られる力が発生してブレーキになります。
また、そのブレーキの力を自分で堪えているということは、ボードを真横に蹴る力も自然と出してしまっています。
そのボードを真横に蹴る力はボードを思いっきりラフさせる力です。
走り出しでボードが風上を向いたまま下れない人。
オーバー気味の風域の中、走り出そうとしているのにボードはデッドゾーンを向いてしまって何もできなくなってしまう人。
セイルを閉じすぎていると発生する現象です。
ここまでは風向きと風の強さが一定と仮定しての話でしたが、実際にウインドサーフィンをしている最中では、風向きも風の強さももちろん刻一刻と変化します。
また、ボードの進行方向が変わっても見かけの風の向きは変わります。
ウインドサーフィンをしていて、風が変化しない瞬間など存在しないと言っても過言ではない!
その変化を敏感に感じ取って、セイルを最適な場所にアジャストさせ続けることこそ、ウインドサーフィンの速さに繋がるはずです。
自分の身体はそのための1つのパーツに過ぎない。
そう考えると、ウインドサーフィンの道具のセッティングがとても大事なことで、そもそもそこがちゃんとしていないとスピードが出ないという事も理解できます。
セイルを最適な位置にアジャストするための要素を一つ一つ埋めていく作業。
自分の中のウインドサーフィンはそんな感じです。
ずっとそんなことを考えながらウインドサーフィンしていると、微風でも強風でも全然飽きないんですよね(笑)
ウインドサーフィン、まじで面白すぎ!