ウインドサーフィンのセイルパワーは揚力です。
セイルで風の流れを曲げることで揚力は発生します。
揚力が正しく出ている時、セイルはただまっすぐ引っ張られているような状態に。
そこにはセイルが開こうとする力も、倒れようとする力も発生しません。
ただただ、CE(風圧中心)がまっすぐ引っ張られます。
セイルを閉じすぎるとどうなるのか。
セイルが開こうとする力が発生します。
また、風が流れずにセイルに当たる事で、倒れようとする力も発生します。
その結果、セイルは重たくなって手応えを強く感じます。
体への負担が増えるわけですね!
体への負担を大きく感じると、ほとんどの人がそれをセイルパワーと勘違いしてしまいます。
体感ではすごく風の力を感じてしまうわけですね。
1番セイルパワーが出ているところよりも、セイルを閉じすぎた方がすごく風の力を感じてしまうのです。
ここがウインドサーフィンの難しいところ。
頭で原理を理解しても、体感では閉じすぎた方が圧倒的に良く思えてしまうんです。
でも閉じすぎると、ボードの進みにはブレーキをかけ、さらにボードをラフさせる力が働きます。
プレーニングの走り出しで風下にボードが向かない人は、だいたいセイルを閉じすぎています。
気持ちはベアさせてたくても、ボードにはラフの力を加えてしまっているわけですね。
最もセイルパワーが出ている時、セイルを閉じすぎている時よりも軽くなります。
風が流れて揚力が出ている時、セイルは軽く感じてしまいます。
だから閉じすぎの方が、なんだかいい気がしてしまいます。
セイルを閉じすぎかなと心当たりのある方は、気持ちセイルを開き気味にしてみてください。
プレーニングできる風でセイルパワーがちゃんと出せると、ボードが勝手に風下に向かい出します。
そしてしっかり加速します。
自分の体感を信じるのではなく、ボードがどう動くか。
ボードの動きで正しいセイルパワーの感触を探してみてください!
ウインドサーフィンって本当に難しいですね!