ウインドサーフィン

ウインドサーフィンを物理的な視点で考えてみた

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ウインドサーフィンのセイルパワーは

揚力です

 

 

セイルを使って

風の流れを曲げる事によって

その力は生み出されます

 

セイルの内側と外側の空気圧の差

 

それによって揚力が発生します

 

 

ただ揚力を出すために風を曲げれば

抗力というものが生み出されます

 

簡単に言えば

セイルに風が当たったことによって

受ける力です

 

ランニングはこの抗力のみを使って

進むわけですね

 

揚力と抗力のベクトルの合計値が

最もボードを進めてくれるセイル角度

 

そこがセイルパワーMAXという事になるわけですね

 

風に対して90°未満の角度であれば揚力は生まれるそうですが

ウィキペディアによると次のような表記がありました

  • 迎角の絶対値が小さいとき、揚力係数はほぼ迎角に比例する。
  • 迎角の絶対値が大きくなると、物体表面から流れが剥離して揚力係数は急激に小さくなる。この現象を失速と呼ぶ。

 

まずはセイルを閉じれば閉じるほど

揚力は比例して強くなるですね

 

これは単純に分かります

 

そしてその次

セイルを閉じすぎれば

セイルから風の流れが剥離して

揚力は急激に小さくなる

 

閉じすぎれば揚力は

急激に落ちてしまうわけです

 

ただし閉じれば閉じるほど

上がるものがあります

 

抗力ですね

 

ウインドサーフィンの場合

この抗力によって手ごたえが上がってしまう

 

ここが皆さんを苦しめるポイントだと僕は思います

 

むしろ揚力が強く出ている状態の時は

セイルが浮いた状態で

空中にとどまろうとしてくれるので

めちゃくちゃ軽く感じてしまうはず

 

セイルパワーが徐々に上がるほど

もちろん手ごたえが上がっていきます

 

しかし一定のセイル仰角を越えたところから

セイルパワー(揚力)が落ちているにもかかわらず

更に手ごたえが上がってしまうんです

 

スクールをしていても

この閉じすぎてしまう方が非常に多い

 

もちろんある一定の角度までは

閉じなければいけないんだけど

 

やり過ぎたらあかんという事ですね

 

 

ウインドサーフィンは

下ったほうが加速します

 

なぜかはもう分かりますよね

 

ボードの向きが

抗力の向きに近づくからです

 

推進力は揚力と抗力の合計ですから

 

風に垂直方向のアビームまでは

だんだんと抗力の推進力に対するマイナス要素が減り

アビームを越えたところから

抗力もプラスに変わってくるわけですね

 

なのでプレーニングに入る時は

しっかり下らせられることが大事なわけです

 

こちらもウィキペディアに書いてあるのですが

ヨットなど縦帆をもつ帆船は

風下に対し70゜程度の方向に

航行するとき最も推進力が強くなるそうです

 

最高速を狙うならここまで下らせること

 

アビームから更に70゜

 

クウォーターリーより更に25゜

 

ランニングまであと20゜

 

そうやって考えてみると

最高速を狙うためには

思っている以上に

めちゃくちゃ下らせないと・・・

 

自分の下りはまだまだ甘ちゃんだなぁ







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